アブストラル舌下錠

門前クリニックの勉強会に参加。
フェンタニル初のレスキュー製剤。
100μg/回から開始して使用後30分で効果不十分なら同量を追加投与、1日4回まで使用可能。
使用後30分で効果不十分というケースが何度もあるようなら一回量を100→200→400→600→800と漸増し、max doseは800μg/回。
一番の特徴はベースのオピオイドの種類と量に関わらず、常に上記の用量設定を行うこと。
これはベースのオピオイドの種類や量と、アブストラルの最低有効用量に相関がなかったことによるとのこと。
他のレスキューオピオイドだと一日量の1/6〜1/5で一回量を設定するが、ベースとレスキューのオピオイドの種類が異なると等量換算しないといけなかったりで面倒だったところをアブストラルは単純に100μg/回から漸増するだけだから簡単。
ちなみにお味はほのかに甘い爽やか舌下。
モルヒネの強い苦みをマスクしたオプソでも完全に苦みを消せているわけではないらしいので、甘いというのはわずかながらであってもQOL向上できてよいのではないか。
なかなかいいお薬だと思いますよ。