ディオバン錠添付文書改訂

小児への適応追加。
通常、6歳以上の小児には、バルサルタンとして、体重35kg未満の場合、20mgを、体重35kg以上の場合、40mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は、体重35kg未満の場合、40mgとする。
国内においては小児に対して、1日80mgを超える使用経験がない。
糸球体濾過率(GFR)が30mL/min/1.73m2未満もしくは透析を受けている小児等に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
小児等の高血圧では腎機能異常を伴うことが多いため、腎機能及び血清カリウム値を注意深く観察すること。特に、腎機能に影響を及ぼす状態(発熱、脱水)の患者に本剤を投与する場合や血清カリウム値を上昇させる可能性がある他の薬剤と併用する場合は注意すること。
体重が35kg未満又は35kg以上の小児患者(7から14歳の高血圧症、慢性腎臓病、もしくはネフローゼ症候群の患者)にそれぞれ20mg又は40mgのバルサルタンを単回投与したときのCmax及びAUCは以下のとおりであった。
投与量20mg
体重(kg):26.1±4.9
Cmax(μg/mL):2.45±0.86
AUC(μg・h/mL):12.0±3.9
投与量40mg
体重(kg):48.4±8.4
Cmax(μg/mL):2.11±0.84
AUC(μg・h/mL):11.3±6.1
n=6、平均±標準偏差