バクタ添付文書改訂

ニューモシスチス肺炎の治療及び発症抑制の適応追加。
ニューモシスチス肺炎の発症抑制は、ニューモシスチス肺炎の発症リスクを有する患者(免疫抑制剤が投与されている患者、免疫抑制状態の患者、ニューモシスチス肺炎の既往歴がある患者等)を対象とすること。
治療に用いる場合…
通常、成人には1日量9〜12錠(顆粒の場合は9〜12g)を3〜4回に分割し、経口投与する。
通常、小児にはトリメトプリムとして1日量15〜20mg/kgを3〜4回に分割し、経口投与する。
ただし、年齢、症状に応じて適宜増減する。
発症抑制に用いる場合…
通常、成人には1日1回1〜2錠(顆粒の場合は1〜2g)を連日又は週3日経口投与する。
通常、小児にはトリメトプリムとして1日量4〜8mg/kgを2回に分割し、連日又は週3日経口投与する。
ニューモシスチス肺炎における小児の用法・用量については、国内外の各種ガイドライン等、最新の情報を参考にして投与すること。
腎障害のある患者には、下記を目安に投与量を調節し、慎重に投与すること。*1
Ccr(mL/min):30<Ccr
推奨用量:通常用量
Ccr(mL/min):15≦Ccr≦30
推奨用量:通常の1/2量
Ccr(mL/min):Ccr<15
推奨用量:投与しないことが望ましい

*1:クレアチニンリアランスが4mL/min以下の尿毒症患者4例にスルファメトキサゾール・トリメトプリム配合錠2錠(トリメトプリム160mg、スルファメトキサゾール800mg)を経口投与したときトリメトプリムとスルファメトキサゾールの平均血清中半減期は非透析時にはそれぞれ22.8時間、28.4時間であり、透析時にはそれぞれ9.4時間、11.1時間であった。