サインバルタカプセル添付文書改訂

糖尿病性神経障害に伴う疼痛の適応取得。*1用法用量はうつ病に対するものと同じ。
うつ病うつ状態以外で本剤の適応となる疾患においても自殺企図のおそれがあり、さらにうつ病うつ状態を伴う場合もあるので、このような患者にも注意深く観察しながら投与すること。
本剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることから、糖尿病の治療を併せて行うこと。
本剤の投与により血糖値上昇・HbA1c上昇等、糖尿病が悪化することがあるので、血糖値の推移等を慎重に観察するとともに、必要に応じて糖尿病治療薬の用量調節を行うこと。


心拍数増加、血圧上昇、高血圧クリーゼがあらわれることがあるので、適宜血圧・脈拍数等を測定し、異常が認められた場合には、減量、休薬又は中止するなど適切な処置を行うこと。特に、高血圧又は心疾患のある患者に対しては定期的に測定すること。


その他の副作用としてBUN上昇,尿中アルブミン/クレアチニン比上昇(以上、1〜5%未満)、胃腸炎咽頭不快感、血中クレアチニン上昇、浮腫、咳嗽(以上、1%未満)を追記。

*1:糖尿病性神経障害に伴う疼痛の患者を対象として、本剤(デュロキセチンとして40mg又は60mg)又はプラセボを12週間投与した結果、主要評価指標である24時間平均疼痛重症度スコア週平均値の変化量は本剤(40mg及び60mg併合群)のプラセボに対する優越性が示された。また、本剤40mg群と60mg群で用量反応関係は認められなかった。
糖尿病性神経障害に伴う疼痛の患者を対象として、本剤(デュロキセチンとして40mg又は60mg)を最大51週間投与した結果、簡易疼痛調査一覧(BPI)-疼痛重症度(平均の痛み)の変化量は、長期間にわたり鎮痛効果が維持された。