アドエアディスカス添付文書改訂*2

→成人には、アドエア250ディスカス1吸入(サルメテロールとして50μg、フルチカゾンプロピオン酸エステルとして250μg)を1日2回投与する。
【重要な基本的注意】
慢性閉塞性肺疾患患者においても*1、投与中止により症状が悪化するおそれがあるので、観察を十分に行うこと。
慢性閉塞性肺疾患患者を対象とした国内臨床試験及び海外臨床試験において肺炎が報告された。*2一般に肺炎の発現リスクが高いと考えられる患者へ本剤を投与する場合には注意すること。また、肺炎と慢性閉塞性肺疾患の増悪は共通の臨床症状を呈することがあるので、慢性閉塞性肺疾患の増悪が疑われる場合には肺炎の可能性についても十分に考慮し、適切な処置を行うこと。
【薬効薬理】
サルメテロールキシナホ酸塩及びフルチカゾンプロピオン酸エステルの併用反復吸入投与により、モルモットにおけるタバコ煙誘発気道抵抗増加を抑制し、気管支肺胞洗浄液中の好中球及びマクロファージ増加に対して抑制作用を示した。
サルメテロールキシナホ酸塩及びフルチカゾンプロピオン酸エステルの併用反復鼻腔内投与により、マウスにおけるタバコ煙によって誘発される気管支肺胞洗浄液中の好中球、マクロファージ、好酸球、リンパ球及び上皮細胞増加に対して抑制作用を示した。


→アドエア50エアー1吸入(サルメテロールとして25μg及びフルチカゾンプロピオン酸エステルとして50μg)を1日2回吸入投与
orアドエア50エアー2吸入又はアドエア100ディスカス1吸入(サルメテロールとして50μg及びフルチカゾンプロピオン酸エステルとして100μg)を1日2回吸入投与
*アドエア250ディスカス及びアドエア500ディスカスは成人用である(小児の用法・用量は承認されていない)。
*全身性ステロイド剤と比較し可能性は低いが、吸入ステロイド剤を特に長期間、大量に投与する場合に成長遅延をきたすおそれがある。長期間投与する場合には吸入ステロイド剤の投与量は患者毎に喘息をコントロールできる最少用量に調節することとし、身長等の経過の観察を十分行うこと。また使用にあたっては、使用法を正しく指導すること。なお、小児等に対しては国内での24週間を超える使用経験はない。


その他の副作用として以下追記。
口腔及び咽喉刺激感(異和感、疼痛、不快感等)、感染症、筋痙攣(1%〜10%未満)
味覚異常、振戦、睡眠障害高血糖(1%未満)


臨床試験成績も追記されてるけど省略。

*1:喘息治療中の突然の使用中止は喘息の急速な悪化を起こすことがある。

*2:慢性閉塞性肺疾患患者において本剤との関連性が否定できない肺炎が報告されている(3.3%、アドエア500ディスカスを使用した52週間の国内臨床試験における頻度)ので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
  慢性閉塞性肺疾患患者におけるアドエア250ディスカス投与時の本剤との関連性が否定された症例も含めた肺炎の発現率は4〜12週間投与の国内臨床試験で2.6%、8〜52週間投与の海外臨床試験で3.2%であり、そのうち本剤との関連性が否定できない症例はそれぞれ0%及び0.1%未満であった。アドエア500ディスカス投与時の本剤との関連性が否定された症例も含めた肺炎の発現率は52週間投与の国内臨床試験で15.6%、13〜156週間投与の海外臨床試験で9.4%であり、そのうち本剤との関連性が否定できない症例はそれぞれ3.3%及び0.1%未満であった。156週間投与の海外臨床試験3)では、プラセボ投与群(7%)及びサルメテロール50μg投与群(9%)に比べてアドエア500ディスカス投与群(13%)で、肺炎(本剤との関連性が否定された症例も含む)の発現率が高かった。
  なお、国内外臨床試験において、慢性閉塞性肺疾患の重症度が最重症の患者、男性、高齢者、Body Mass Indexの低い患者で肺炎の発現頻度が高い傾向が示されている。