PVL

小児科の先生から「インフォームドコンセントを取りたいから」と言われ、お昼の時間に無理矢理職場を中抜けしてお話聞いてきた。
実はたまこさん、先月の検査で左側脳室拡大と血液逆流を伴う心雑音を指摘されておりまして、その精査結果を聞いたわけですね。


まずは心雑音の方ですが、肺動脈狭窄の可能性もあったのだけれども、大学病院の先生による診察で「機能性雑音であり、奇形はなさそうだ」とのこと。
特に治療の必要はなく、このまま経過観察でよいだろうとのこと。


問題なのは脳の方で、保育器から出られるようになったのでMRIを撮影したところ「左側脳室拡大とは別に、右側にΦ≒5mmの白質軟化症が認められる」と。
左側の脳室拡大は前回のCT検査時より拡大しているようには思われないということで、周囲の脳実質を圧迫していくことは今のところなさそう。*1
ただし白質軟化症は脳室周囲に起こることが多く、それが脳室と隣接することで脳室拡大像を呈することもあるため、ひょっとすると両側の白質軟化症である可能性もあるとのこと。
現在のところ白質軟化症による症状というものはないのだけれども、この病気は6ヶ月、1歳、2歳と成長してきてから障害部位に応じた麻痺が出てくるのが特徴で、経過観察は必須となるとのこと。
その他にも知能や運動機能の発達障害*2てんかん発生リスクの増大もあるが、どの障害がどれだけ出るかというのは可能性の話であり、CTやMRIを撮影しただけでどうこうは言えない、と。
まぁショックな事実なのは間違いないのだけれども、2ヶ月早く産まれた時点である程度何かあるとは思っていたし、脳室拡大が指摘された時点でPVLについては下調べがついていたのである程度ショックを軽減できたのだと思うよ。
とりあえず今のところはのんびり成長する子なんだと考えておくことにする。
お腹から出てくるのはせっかちだったのにな!

*1:CT撮影後は、このまま脳室拡大がしんこうするようなら脊髄液排泄経路の狭窄の可能性もあり、その場合は手術が必要になるかもと言われていた。

*2:首すわりやつかまり立ちの時期の遅れなど。