ミネイロッソ(ミネイロンの惨劇)

準決勝第1試合、ブラジルVSドイツは前半11分にミュラーのゴールでドイツが先制。
続く23分から29分は、おそらく世界中のほとんどのサッカーファンにとって今大会で最も衝撃を受けた7分間だっただろう。
23分にクローゼがW杯個人通算得点記録を更新する16点目を決めると、24分にクロース、26分に再びクロース、28分にケディラと次々と得点し、あれよあれよという間にまさかの5−0。
この7分間だけのことではないが、この試合の、特に前半のドイツはもう神懸っていた。
前線のエジル、クローゼ、ミュラーだけではなく中盤のクロース、ケディラシュバインシュタイガーも、SBのヘーベテスとラームも次々と攻撃参加して、常に2人以上のパスコースを保持して正確につないでいたし、跳ね返されてもセカンドボールに複数人が向かっていたし、奪われたら奪われたで必ず複数人が囲い込んでボール奪取を行う、凄まじい連動性が発揮されていた。
後半になると決勝戦に向けて体力の温存を考えたであろうドイツは多少ペースを落としたが、それでもシュールレがさらに2点を追加。14本(うち枠内12本)のシュートで7点を決めてしまうのだから驚き以外の何物でもない。
シュート数だけであればブラジルは18本(うち枠内13本)を放っていたのだけれども、ほとんどは単発の攻撃で、終了直前のオスカールのゴール以外はノイアーがストップして結局7−1で試合終了。
ブラジルが、それも母国開催のW杯準決勝で、7失点もするというのはほんとに衝撃だった。
ブラジルはネイマールと、キャプテンでありCBであったチアゴ・シウバが不在だったとはいえ、二人が揃っていても勝敗は変わらなかっただろうと思わざるを得ない内容だったよ。