魔法の王国売ります 読了

今年50冊目。

魔法の王国売ります! (ハヤカワ文庫FT―ランドオーヴァー 1)

魔法の王国売ります! (ハヤカワ文庫FT―ランドオーヴァー 1)

最愛の妻を亡くした生活に嫌気がさした辣腕弁護士ベンが、たまたまカタログショッピングで見かけたファンタジー世界の王位を購入するところから物語は始まる。
果たして彼はランドオーヴァー王国の民衆に王として認められ、その類まれなる弁護士としての手腕を発揮して荒廃しつつある王国を復興することができるのか!?

ランドオーヴァー王ともなれば、もっとましな計画があってしかるべきだが、とかれは苦く考えたが、計画は一つも浮かんでこない。
(p.402)

まーぶっちゃけずっとこんな感じで行き当たりばったりですよ。
弁護士設定なんてほとんど活かされないまま1巻が終わります。
ただ前半では悪い意味で弁護士らしく口ばっかり達者だったベンが、数々の試練を乗り越えていくうちに王としての自覚に目覚め、口よりも行動と信頼でみんなを引っ張っていくように成長していく。
その過程を楽しむためにはこうした設定でギャップを見せた方が魅力を感じやすくなったのかもしれません。
またこの話はこの後も続いていくので、そちらで弁護士としての腕を振るう機会も巡ってくるでしょう。
頑張れベン、やっぱりトップは大変だ!