星界の紋章II 読了
今年41冊目。
- 作者: 森岡浩之
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1996/05/01
- メディア: 文庫
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「ぼくだけのものなんだ、だれにも触って欲しくない」
兵士はふたたび溜息をつき、慈愛に満ちた眼差しを寄こした。「人形愛か…きみの精神は病んでいる。助けが必要かもしれないな」
(p.205)
「だって、切り抜けられたじゃないか。それだけでも評価してくれないと」
「理性はそなたの機知を称賛してる。けれど――感情はそなたを引き避けと主張してるぞ!」
(p.206)
「黙れ、ジント!わたしはこんな自分が好きなんだ」
「自己愛か…きみの精神は病んでいる。助けが必要かもしれないな」
「気をつけろ、理性が感情に押し流されそうだ」
(p.207)
著者様は「中だるみの2巻」とと称されておりますが、ジントとラフィールの掛け合いが多くて大変楽しませていただきました。
大変残念な憲兵大尉カイト君と、不幸な星の下に生まれていそうなエントリュア氏の全くかみ合わないやりとりも面白かった。
小ネタが連発している裏側ではスペースオペラらしい大きな流れも動き出しており、第一部完結編の3巻が楽しみです。