ジルテック添付文書改訂

禁忌患者にザイザル過敏症既往を追記。当たり前。
もう一つ禁忌疾患として重度の腎障害(クレアチニンリアランス10mL/min未満)を追記。
腎障害患者では、血中濃度半減期の延長が認められ、血中濃度が増大するため、クレアチニンリアランスに応じて、下記のとおり投与量の調節が必要である。
CLCr≧50では10mg/1X、50>CLCr≧30では5mg/1X、30>CLCr≧10では5mgを隔日投与(成人推奨用量)
腎障害を有する小児患者では、各患者の腎クリアランスと体重を考慮して、個別に用量を調整すること。
本剤の過量投与により錯乱、散瞳、落ち着きのなさ、鎮静、傾眠、昏迷、尿閉があらわれることがある。必要に応じ対症療法を行うこと。本剤の特異的な解毒剤はなく、また本剤は透析で除去されない。


併用注意としてテオフィリンを追記。機序は明らかではないが、本剤のクリアランスが16%減少する。
同じくリトナビルを追記。併用により、本剤の曝露量の増加(40%)及びリトナビルの曝露量のわずかな変化(−11%)が報告されている。
同じくアルコールを追記。中枢神経抑制作用が増強される可能性がある。これは今更。


その他の副作用として無力症、錯感覚、幻覚、不随意運動、意識消失、健忘、眼球回転発作、体重増加、筋肉痛を追記。いずれも頻度不明。


妊婦、授乳婦等への投与について以下追記。
動物実験(ラット)で胎盤を通過すること
ヒト乳汁中へ移行すること