神様のパズル 読了

今年52冊目。

神様のパズル (ハルキ文庫)

神様のパズル (ハルキ文庫)

「宇宙は"無"から生まれた。すると人間にも作れるんですか?無ならそこら中にある――」
「たとえばある人が試験管の中に"無"を入れて……いや、そこに在るものを抜き取って"無"にしたとして、それから宇宙を作ってしまうことも可能なんですか。"無"から生まれたというのなら、そこから宇宙が生まれてもおかしくないわけでしょう」
ヒトに宇宙は作れるのか?ヒトは何のために生まれてくるのか?
悶々と議論し続ける一冊。
神様のパラドックスよりも展開に無理がなくて読みやすかった。
それでもなんだか話から置いてけぼりにされてる感じがするのは、主人公が話の中で置いてけぼりにされているせいか?
ひたすら専門的な話を展開していく登場人物達と、素人である読者との仲介役をさせられている主人公の視点に入り込んでしまったせいで、その置いてけぼり感を前面に感じてしまったんだろうか。