クスコ市内観光

nohmin2010-11-04

4時間弱睡眠で5:45モーニングコール。Buenos dios*1
食堂でブッフェスタイルの朝食。
どうやら頭は目覚めていなかったらしく、食堂にルームキーを忘れる(´Д`;)
慌てて戻ったらホテルの方が南米人らしい満面の笑みで持ってきてくれていた。Gracious*2
部屋へ戻って荷物をまとめ、すぐにチェックアウトして、本日の目的地・クスコへ向かうために再びリマ国際空港へ。*3
9:00定刻に搭乗して再び空へ。
1時間しかないフライトなのにまた機内食(´Д`;)
クスコの空港について、何やら足下がフワフワしたのは高山病*4の初期症状だろうか。
11:45、ホテルJose Antonioにチェックイン。*5
ウェルカムドリンクにコカ茶が出た。
コカ茶のコカはコカインのコカだ。*6
甘味があってまろやかで日本茶に近い感じ。
んでもってその後はお昼ご飯。さっき機内食食ったばっかりなんだが。
鱒のレモンソースブラウンポテト添えとなっていたけど、鮭にしか思えなかった。
でも塩味がきいててRico*7


お昼からはいよいよというのかようやくというのか、市内観光。
まずはサント・ドミンゴ教会(コリカンチャ=太陽の神殿)。
インカ帝国時代Qori(=黄金)kancha(=居所)と呼ばれた宮殿で、神殿内は広場を囲む月、太陽、稲妻、虹、星などの部屋からなり、至る所に黄金が敷き詰められていたという。
これはスペイン軍がインカ帝国を侵略した際に尽く持ち去られて今は見る影もないが、黄金や宝石がはめ込まれていたとされる穴が壁のいたる所にあり、これが全て黄金・宝石だったらそれこそ目を疑うほどの光景だったことだろう。
さらにあろうことかスペインの賊どもは宮殿を破壊し、その上にキリスト教の教会を建てたというんだから残念極まりない。
だがその後の大地震で教会部分は大きく破壊され、インカ時代の土台にはほとんど被害がなかったというから皮肉なもの。
そしてその秘密は「カミソリの刃も通さない」と言われる、精巧なインカの石組み。
適当にレンガを積んでモルタルで固めただけの西洋式建築ではなく、石と石がきっちりと組み合わさり、さらに雄石と雌石を合わせることで崩れにくくしてある。
そして何よりもインカの建造物が倒壊しないのは台形パワー(゚д゚)!!
あのY北中を地震から守るあの台形パワーですよ!
直立させるのではなく台形に組むことで耐震強度を高めているのです。
Y北の技術を数百年先取りしていたインカ帝国恐るべし、です。


サント・ドミンゴ教会の次はアルマス広場へ。
アルマス広場はスペイン式の街造りの中心であり、全ての街の中心にアルマス広場があります。
そしてその正面には教会。
クスコのアルマス広場の正面にもカテドラルと呼ばれる教会があり、中には3,000tもの銀を使った祭壇があるというのだが、今回のツアーではカテドラルは外から見ただけ。ちょっと中に入って3000tの銀塊を見てみたかった。


市内から車でしばらく走り、標高3,700mのプカ・プカラ(=赤い要塞)遺跡へ。
ここはクスコを一望できる見張り台だったとか。
それよりも、わずかな時間で富士山の山頂よりも高い所に来たおかげで目がくらんだりと完全に高山病状態。
オイラは深呼吸して軽い頭痛が残ったくらいだったけども、妻ちゃんはしっかりフラフラになり、しばらくはしんどそうでした。


プカ・プカラの次は一気に1,000m降って標高2,700mのケンコー(=ジグザグ)遺跡。
だいぶ体が軽いのは酸素が濃いからか。
ほんとにたくさんの巨石でできた半洞窟。
一日中ひんやりとしているためミイラ作りに使われたとか。


トイレ休憩と称してアルカパ製品店へ。
高山病に効くというコカ茶にすがるように飲む二人。
ここで100%ベビーアルカパアルパカのマフラーをお買い上げ。
ささくれた指にもひっかからないスグレモノ。
店員さんのキラーワードは「ノーチクチク。$36」
冬場に肌がガッサガサを通り越してボロボロになるオイラにノーチクチクはポイントが高いのです。
活躍してくれる時期が待ち遠しい。


遺跡巡りのラストはサクサイワマン(=満腹のハヤブサ)遺跡。
重さ100tクラスの巨石をジグザグに組み上げた恐ろしい城塞。
1日2万人の労働力で80年かけて作ったという説も。
フランシスコ・ピサロらスペイン人によって首都を征服された後、マンコ・インカが2万人ものインカ兵を率いてのクスコ奪還戦のために陣取ったものの、キチガイとも言えるほど常識が通用しない、わずか200人のスペイン兵に夜襲により敗れたとされる地。
3層からなる要塞だが、上の層に行くとまた酸欠から高山病を起こすから今回は下から眺めただけ。
高山病に対する注意を払いまくる日本人は実際によく高山病になるらしく、その症状も重くなりやすいのだとか。
そんなことは全く気にせず半袖・短パンでやってくる欧米人には走りまわっても大丈夫な人が多く、ガイドさん曰く「キチガイ」(゚∀゚)
でもキチガイじみた化物だったからこそ、スペインはインカを侵略しえたのではないだろうかと思った。


16:30にホテルに戻り、夕食には19:30に出発するからそれまで自由行動と言われた二人。
「町のどこそこは危ないから行っちゃダメ」なんて注意も受けたけども、二人が選択したのは「体力回復のためホテルで爆睡」
安全度は満点の選択ですよヽ(`д´)ノ


夕食はレストラン「トゥヌーパ」にて民族舞踊をみながらのブッフェスタイルディナー。
ウェルカムドリンクとして名物ピスコサワーを選択。
ブドウの蒸留酒ピスコを卵白とレモン、砂糖とシェイクしたカクテル。意外にアルコールが強い。
ブドウ酒だからと言ってもワインのような味ではなく、ビールのような見た目はしているがビールとも違う、今まで飲んだことのない味だった。疲れ切った体で飲むとすぐに酔いがまわりそうだ。
ペルーだけではなく、コロンビアやアルゼンチン、ブラジル等も含めた民族舞踊。
中でもアマゾンの民族衣装は圧巻の迫力でしたΣ(゚□゚;)!!

*1:スペイン語で「おはようございます」

*2:スペイン語で「ありがとう」

*3:ここで自分用のお土産にインカなTシャツとアンデスなCDをゲット。

*4:クスコ市は標高3,400mの高地にある

*5:昨日のホテルもそうだったけど、ダブルのベッドが二つ並んでる。日本人だったら4人平気で寝れるけど、これがこっちの人のサイズってか。

*6:ほんとに。コカの葉をそのままぶっ込んでエキスを抽出してる。こっちの原住民の人はコカの葉をそのまま噛み噛みして元気一発(゚д゚)!

*7:スペイン語で「ウマー(゚∀゚)」