分科会9 感染対策に求められる薬剤師の役割 シンポジウム

W-09-02〜05では行政、薬局、病院、卸と、それぞれ異なる立場から感染症対策について語っていただけました。
初めは長野県健康福祉部の方。
申し訳ないけれども全く記憶に残っておりません…。
メモもないところをみると興味も持てなかった様子。


続いて薬局の立場からは愛知県褥瘡ケアを考える会の方。
病院ですらICTが必要なくらいだから、地域の施設や在宅では何をか言わんをや。
衛生環境に対する無関心による不十分な消毒、清潔環境はもちろんのこと、逆に過剰な恐怖心から必要のない消毒・隔離といった一種の人権侵害まで発生しているという。
そこで説明のためのツールとして「在宅で使える感染症の予防と対策」という冊子を作成し、Virus、細菌別の感染対策をまとめたとのこと。
キーワードとして感染・非感染が分からない状態での対策の基準としてスタンダード・ブリコーション(標準予防策)という単語がありましたが、不勉強なことに初耳でしたわ。


3人目は山形大学医学部付属病院の薬剤部長さん。
これはICTの活動報告。
こちらでは興味深い活動として地域連携ICTとでもいうべきものを行っていた。
現状では基幹病院間でのICT同士の協力に留まっているとのことだが、将来的には地域診療所や薬局、行政との連携も必要なのではないかというお話。
まさに薬局側から基幹病院や卸に協力を仰ごうとしているのが今後の当社の取り組みである。
「病院側から薬局に期待する感染制御に関する活動としてどんなことを想定しているか?」
と質問してみたが、まだ「将来的には薬局にも」くらいで、具体的には何も想定できていないとのこと。
これってつまり、山形県や当社がこの分野で最先端を走れる可能性を意味しているように思えるんだけどどうだろうか。


最後は卸の立場から。
この人は会社の宣伝から始まって、終始ちょっと視点が違う感じ。
やっぱり卸と薬局・病院では業務内容が違いすぎますかね。
なんとなく危機感が弱く感じたのは話者の責任なのか、業界全体がそうなのか。
参考にならないまま終わったっす。