マグミット錠添付文書改訂*8

重要な基本的注意、重大な副作用に高マグネシウム血症を今更追記。

本剤の投与により、高マグネシウム血症があらわれ、呼吸抑制、意識障害不整脈、心停止に至ることがある。
悪心・嘔吐、口渇、血圧低下、徐脈、皮膚潮紅、筋力低下、傾眠等の症状の発現に注意するとともに、血清マグネシウム濃度の測定を行うなど十分な観察を行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
大量服用後の間もない場合には、催吐並びに胃洗浄を行う。
中毒症状があらわれた場合には、心電図並びに血清マグネシウム濃度の測定等により患者の状態を十分に観察し、症状に応じて適切な処置を行うこと(治療にはグルコン酸カルシウム静注が有効であるとの報告がある)。
なお、マグネシウムを除去するために血液透析が有効である。

また、併用注意にいっぱい追記されてます。

リセドロン酸ナトリウム→キレート形成によるリセドロンの吸収低下。
ミコフェノール酸モフェチル、デラビルジン、ザルシタビン、ペニシラミン→これらの薬剤の吸収低下(機序不明)
アジスロマイシン、セレコキシブ、ロスバスタチン、ラベプラゾール、ガバペンチン→これらの薬剤の血中濃度低下(機序不明)
フェキソフェナジン→マグネシウムの吸着作用または消化管内・体液のpH上昇によりフェキソフェナジンの吸収・排泄に影響を与えることがある。
ポリカフボフィルカルシウム→ポリカルボフィルカルシウムは酸性条件下でカルシウムが脱離して薬効を発揮するが、本剤の胃内pH上昇作用によりカルシウムの脱離が抑制され、薬効が減弱する。
ミソプロストロール→ミソプロストールは小腸の蠕動運動を亢進させ、小腸からの水・Naの吸収を阻害し、下痢を生じさせるため、本剤との相加作用で下痢が起きやすくなる。