完封勝利

ちゃっぴーがようやく引き出しの中が荒らされていることに気づく。
「勝手に場所変えられて!ほしい書類がどこにあるか分らないじゃないか!こんなことしていいと思ってるのか!」
とブチ切れてきたので
「どこにあるか分からない状態にしておく人が悪いんです。ちゃんと整理してください」
と悪即斬。
「ここはプライベートな空間だぞ!」
などとも言ってくるので
「調剤室の中、しかも営業管理の書類と一緒にプライベート空間なんてものがあるとは思いませんでした。そういうものはロッカーの中だけにしておいてください」
とバッサリ。
「でもここは僕が店舗管理をするのに使っている引き出しだぞ、N店でも君はS先生の引き出しを勝手に開けるのか!」
とわけのわからないことをのたまうので
「S先生は仕事場にプライベートなものなど置いていません」
とザックリ。
この後も何か言うたびに全部切り返して完封。
さらにこの管理のできていない状態は社長に通報済みであることも教えてあげたし、上にばっかりヘコヘコしてるように見えてますよ、事務さんからの信頼は地に堕ちてますよ、ともバッサリザックリ忠告。
自分の無能を棚に上げてキレてくれたおかげで、余計なところまでオイラの思惑通りに改善するはめになるちゃっぴー。
最終的には
「でもそろそろ僕も保険薬局の在り方としてガチガチにするばかりでいいのかと考えてはいたところなんだ。言ってもらえてよかった」
と取り繕うのが精一杯。
今更理解のある上司ぶってもオイラの尊敬など到底得られないわけですが。