茶ンピックス

うちの店では11月のセララ以来久しぶりのお弁当会。
わかぬ薬局では鰻重だったらしいが、うちには普通のお弁当だった。
鰻重いいなぁ。

茶ンピックス
一般名=バレニクリン酒石酸塩
α4β2受容体部分作動薬(禁煙補助薬)
0.5mg錠=\132.6/T、1mg錠=\237.4/T*1
作用機序1…α4β2ニコチン受容体に結合することでニコチンの結合を妨げ、喫煙による満足感を抑制する。(=タバコを美味しくなくする)
作用機序2…バレニクリンがニコチン受容体に結合すると、少量のドパミンが放出され、禁煙に伴う離脱症状やタバコに対する切望感を軽減する。


禁煙開始「1週間前から」服用開始。
第1〜3日目は0.5mg/回を1×Nにてp.o.
第4〜7日目は0.5mg/回を2×Nにてp.o.
第8日目から禁煙を開始*2し、1mg/回を2×N*3にて12週まで継続してp.o.(ここまで保険適応可能)
禁煙に成功したPt.においては長期間の禁煙をより確実にするために必要に応じて24週まで延長投与*4可能(自費)


バレニクリンのニコチン受容体部分作動作用による「茶ンピックス依存」は今のところ報告されていないとのこと。
急な服用中止によるリバウンド作用、離脱症状はないとのこと。
主な副作用は嘔気で、p.o.開始から5wくらいまでで多い。
p.o.継続で軽減されるほか、食直後に多目の水でp.o.することで対処できる場合がほとんどとのこと。
米国において因果関係は明らかではないものの鬱、自殺のSEが報告されているが、その発生率は0.001%であり、茶ンピックスを服用していない群と比較するとむしろ発生率は低い傾向ともいえる。
ラットで乳汁移行がみられたため授乳婦には投与しないことが望ましい。
服用直前に搾乳したりして貯乳すれば対処できるのかどうかは半減期の資料がなかったので不明。
MRさんに尋ねたけれども「調べておきます」とのお答え。

*1:3割負担の患者の場合、第1週=¥440/w、第2〜12週=¥1000/w、第13〜24週=¥3330/w。結構高い薬だが保険が利いている間は毎日1箱タバコを買うよりは安い。

*2:もちろんもっと前から禁煙してもOK。p.o.開始3日目くらいからタバコが美味しくなくなるらしい。

*3:認容性に問題がある場合およびCCr≦30mL/minの重度腎機能障害患者においては0.5mg/回、2×Nのまま継続。

*4:12wp.o.したPt.よりも24wp.o.したPt.の方が禁煙継続率が高いらしい。25w以降についてはデータがなかったのか「分かりません」とのこと。