ヘプセラ錠10添付文書改訂*7

耐性に関する記述を追記。

in vitroにおいて、rtN236T及びrtA181V変異HBVのアデホビルに対する感受性は、それぞれ4〜14倍及び2.5〜4.2倍低下しており、また、ラミブジンに対する感受性は、それぞれ2〜3倍及び1〜14倍低下していた。


(1) アデホビル単独投与の場合
海外における複数の臨床試験を統合解析したところ、薬剤耐性の出現頻度は、48週、96週、144週及び192週時点でそれぞれ0%、2%、7%及び15%と推定された。
なお、HBe抗原陰性患者における出現頻度は、投与96週、144週、192週及び240週時点でそれぞれ3%、11%、18%及び29%であり、HBe抗原陽性患者においては、投与135週、189週及び235週時点でそれぞれ3%、17%及び20%であった。
また、HIVに重複感染している患者に対し、ラミブジンとアデホビルを併用投与した結果、投与開始から48週及び96週時点において、アデホビルに対して耐性を示すHIVHBVの変異は確認されていない。
その他、48週時点で血清HBV DNA量が少ない患者(1000 copies/mL以下)では、血清HBV DNA量が多い患者(1000 copies/mL以上)に比べて、長期投与時(4〜5年)のアデホビルに耐性を示すHBVの出現頻度は有意に低かったとの報告がある。


(2) ラミブジンに耐性を示すHBVが認められた患者に対し、アデホビルとラミブジンを併用した場合
肝移植患者を対象とした臨床試験において、投与48週時点ではアデホビルに耐性を示すHBVは認められなかった。
また、3年までの投与において、アデホビルに耐性を示すHBVは認められなかったが、ラミブジン投与を中止した4例で、アデホビル単独投与中にrtN236T変異HBVが認められ、全例に血清HBV DNAの増加がみられた。(海外データ)