ホクナリン添付文書改訂*9

重要な基本的注意に以下の事項が追記。

  1. 気管支喘息治療における長期管理の基本は,吸入ステロイド剤等の抗炎症剤の使用であり,吸入ステロイド剤等により症状の改善が得られない場合,あるいは患者の重症度から吸入ステロイド剤等との併用による治療が適切と判断された場合にのみ,本剤と吸入ステロイド剤等を併用して使用すること.本剤は吸入ステロイド剤等の抗炎症剤の代替薬ではないため,患者が本剤の使用により症状改善を感じた場合であっても,医師の指示なく吸入ステロイド剤等を減量又は中止し,本剤を単独で用いることのないよう,患者,保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること.
  2. 気管支喘息治療の長期管理において,本剤の投与期間中に発現する急性の発作に対しては,短時間作動型吸入β2刺激薬等の他の適切な薬剤を使用するよう患者,保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること.また,その薬剤の使用量が増加したり,効果が十分でなくなってきた場合には,喘息の管理が十分でないことが考えられるので,可及的速やかに医療機関を受診し治療を受けるよう患者,保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えると共に,そのような状態がみられた場合には,生命を脅かす可能性があるので,吸入ステロイド剤等の増量等の抗炎症療法の強化を行うこと.