エストラジオール製剤、エストリオール製剤(更年期障害の効能を有する製剤)、男性ホルモン・卵胞ホルモン混合製剤添付文書改訂*9

禁忌の項の「エストロゲン依存性腫瘍(例えば乳癌、性器癌)及びその疑いのある患者」を「エストロゲン依存性腫瘍(例えば乳癌、子宮内膜癌)及びその疑いのある患者」に改め、「重篤な肝障害のある患者」「診断の確定していない異常性器出血のある患者」「乳癌の既往のある患者」を追記。


その他の注意の項の「ホルモン補充療法(HRT)と乳癌の危険性」「HRTと冠動脈性心疾患の危険性」「HRTと脳卒中の危険性」「HRTと痴呆の危険性」などにおいて臨床試験の結果を受けた追記がなされた。

  • 子宮摘出者に対してエストロゲン製剤を単独投与しても乳癌になる危険性が上がるとは言えない
  • 子宮摘出者に対してエストロゲン製剤を単独投与しても冠状動脈性疾患の危険性が上がるとは言えない
  • 子宮摘出者に対してエストロゲン製剤を単独投与すると脳卒中になる危険性が上がる
  • 子宮摘出者に対してエストロゲン製剤を単独投与してもアルツハイマーなど痴呆になる可能性が高い傾向がある
  • 閉経後女性に対して結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群において、卵巣癌になる危険性が高い傾向が認められる

など。
もうちょっと詳しく見たい人はエストラーナ等の添付文書で調べてくださいな。