しばし呆然

明日の記憶」読了。
こんなに夢中になって読んだ本は初めてかも。
4日間、しかも電車の中だけで読みきったわけだが、その間に1回の乗り越しと2回の乗り越し寸前をやった。


とにかく文章が上手い。
余計な修飾や場面転換を用いず、とにかく主人公の視点から、とにかく主人公の気持ちから淡々と物語を綴る。
アルツハイマー介護施設の専門的事項にはたまに首をかしげる部分もあるが、確かに一般的な認識としては記述の通りだろうし、おそらくわざとそのように書くことでより現実感をかもし出しているのだろう。
最後の1ページなんかは読み終わった後しばらく放心してしまいましたよ。
決して面白い本ではないのですが、オススメの良書です。
とりあえずアリセプトを扱うような職種の人は必読、その他の人も読んで損はないでしょう。