民王 ★★★★☆

今年52冊目。

民王 (文春文庫)

民王 (文春文庫)

池井戸さんの作品の中では飛び抜けてユーモア色が強く、ラク〜に読める。
政治の話が中心で、ちょっと銀行が絡む感じかなと思っていたので本筋にドラッグラグの話が絡んできたのにはびっくり。
最後の最後のオチも池井戸さんらしい爽快な終わり方で良かった。

政治家のスキャンダルなんぞで大新聞や公共放送まで大騒ぎしているのは日本だけだぞ。お前ら、そんな仕事して恥ずかしいと思わないのか(p.232)

このくだりはほんとにそう思う。
マスゴミだけじゃなくて野党もちゃんと仕事しろよと。
他にも池井戸さんが常々思っていることをボンボン言わせたんだろうなぁというセリフが何ヶ所も出てきて、書いてても楽しかったんだろうな、と。