十二国記 風の万里 黎明の空 ★★★★☆

今年32・33冊目。

「――迅雷」
呼ばれて迅雷は思わずさらに一歩を退る。周囲の兵士がどよめいて、やはり後退るふうを見せた。
「誰の許しを得て、拓峰に来たか」
「――わたしは」
「どこの王の宣下あってのことだ」
申し開きをせねば、と思う。思うが声が出なかった。言葉を探して、思考はいたずらに空転する。――小娘だと思っていた。先王と同様の凡庸な王だと。だが、迅雷を委縮させるほどの覇気はどうしたことか。
「それとも、禁軍の兵は将軍もろとも辞職して私軍になったか」
「……主上、わたくしは――」
「お前たちの主はいつから
(pp.340-341)

洋子かっこいい!
上巻のいじめられっ子の欝々とした展開を我慢すれば、下巻では洋子のかっこいい姿が拝めるのです!


おぉぉ、景王の勇姿を次に読めるのはいつのことかー!