サインバルタカプセル添付文書改訂

線維筋痛症を適応追加。
線維筋痛症の診断は,米国リウマチ学会の分類(診断)基準等の国際的な基準に基づき慎重に実施し,確定診断された場合にのみ投与すること。
通常,成人には1日1回朝食後,デュロキセチンとして60mgを経口投与する。投与は1日20mgより開始し,1週間以上の間隔を空けて1日用量として20mgずつ増量する。
線維筋痛症患者を対象として,本剤(デュロキセチンとして60mg)又はプラセボを14週間投与した結果,主要評価指標であるBPI-疼痛重症度(平均の痛み)スコアの14週時変化量は,主要解析(混合効果モデルによる解析)において,本剤60mgのプラセボに対する優越性は示されなかった。なお,副次解析であるLOCF(Last Observation Carried Forward)法により14週時の欠測値を補完した共分散分析では,群間に有意差が認められた。
線維筋痛症患者を対象として,本剤 (デュロキセチンとして60mg) を50週間投与した結果,BPI-疼痛重症度(平均の痛み)の変化量は,長期間にわたり鎮痛効果が維持された。


メチレンブルーを併用注意に追記。MAO阻害作用によりセロトニン作用が増強され、セロトニン症候群が現れる恐れがあるため。
その他の副作用として顕微鏡的大腸炎を追記。頻度不明。