化学探偵Mr.キュリー ★★★☆☆
今年11冊目。
- 作者: 喜多喜久
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2013/07/23
- メディア: 文庫
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製薬会社の研究者さんらしく、ネタにしている化学のことをきちんと分かったうえであえてザックリした扱いにしていて、きちんとストーリーの中に活かしているところがいいです。
短編なので謎そのものは非常にライトで、第1話なんて一瞬で展開がわかりますが、息抜きにすいっと読む分にはよいのではないでしょうか。
ただ、第5話のラストだけは全く想像できず、意表を突かれましたわ( ゚Д゚)
「おい……」
沖野は絶句した。
なにやら叫び声が聞こえた気もするが、たぶん空耳だ。
(p.327から抜粋)