日経DI4月号

薬関係8冊目。
DIクイズの2問目、PUBS(Purple Urine Bag Syndrome=紫色蓄尿バッグ症候群)は知らなかった。
膀胱内バルーンカテーテル→尿路感染症に慢性便秘が合併した場合に発生、無症候性尿路感染として抗菌薬は使用せずに対処、とメモメモφ(..)
4問目のトキソプラズマと妊娠出産も知らなかったので頭の片隅に、っと。


そして保険塾。
タナトリル(5)、カルデナリン(0.5)各1T/1X 28TD、ミケラン(5)2T/2X 14TDの処方でミケランに対してハイリスク加算を算定するというこの解答はどうかと思う。
この処方でミケランが不整脈に使われてるかどうか怪しいということもあるけれど、それよりもミケランがそもそもハイリスクなのかと問いたい、小一時間問い詰めたい
日薬の「薬局におけるハイリスク薬の薬学的管理指導に関するガイドライン(第2版)」によれば、抗不整脈薬の薬学的管理指導を行う際に特に注意すべき事項は1:処方監査、2:アドヒアランス確認、3:副作用モニタリング(ふらつき、動悸、低血糖、催不整脈etc)、4:効果確認、5:QT延長を起こしやすい薬品等との相互作用確認の5つ。
124は全てのハイリスク薬、というか普通の服薬指導の基本なので無視すると、ようするに抗不整脈薬のハイリスクとはQT延長等の催不整脈作用と、血糖低下作用なんだよね。
ミケランにそんな作用があるかっていうと、ないんじゃないの?というのがオイラの考え。
まぁβブロッカーだから、徐脈系の不整脈は起こすし、低血糖症状をマスクするから他に血糖降下作用のある薬を併用してれば注意は必要だけど?
どうしてもそれらは抗不整脈をハイリスク薬として指定した意図を満たしているとは思えないんだよね。
適応に不整脈が入ってるから全部抗不整脈薬のハイリスク加算を取りますって言ってる人には、薬剤師として何か違和感を感じてならない。
対象になるのはアンカロンとかサンリズム、メキシチールみたいなI群とIII群の抗不整脈薬であって、ミケランやメインテートみたいなII群、ワソランのようなIV群抗不整脈薬は基本的に対象外だと思う。
同じようなことは糖尿病治療薬とか抗がん剤でも思う。
セイブル単味とかジャヌビア単味で糖尿病治療薬としてハイリスク取ってる人、アリミデックスとかカソデックスで抗がん剤のハイリスク取ってる人見ると「もう少し考えた方がいいんじゃないの?」って思ってしまうのですよ。