アクセルワールド 1

今年75冊目。

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)

どんなに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」は無くならない。デブな中学生・ハルユキもその一人だった。彼が唯一心を安らげる時間は、学内ローカルネットに設置されたスカッシュゲームをプレイしているときだけ。仮想の自分を使って“速さ”を競うその地味なゲームが、ハルユキは好きだった。季節は秋。相変わらずの日常を過ごしていたハルユキだが、校内一の美貌と気品を持つ少女“黒雪姫”との出会いによって、彼の人生は一変する。少女が転送してきた謎のソフトウェアを介し、ハルユキは“加速世界”の存在を知る。それは、中学内格差の最底辺である彼が、姫を護る騎士“バーストリンカー”となった瞬間だった。ウェブ上でカリスマ的人気を誇る作家が、ついに電撃大賞「大賞」受賞しデビュー!実力派が描く未来系青春エンタテイメント登場。

「小学校時代からいじめられっ子だった主人公になぜ突然モテ期がやってくるのか」
その1点にさえ目をつむれば読みやすいし息抜きにはちょうどよいです。
デュアルアバターがプレイヤーの欲望や恐怖、劣等感から形作られるという設定から、シルバークロウがその特殊スキルを発動させるくだりには納得するような、ヒトのポテンシャルの凄さを感じるような。
全然関係ないけど海堂尊さんが「対になる作品同士は実数と虚数の関係であり、常にその和は一定になるようにしている」とかなんとか言っていたのをふと思い出した。
バーストリンカーのリアルとブレインバースト内っていうのはそんな関係なんだろうかねー。


「もっと先へ…<<加速>>したくはないか、少年」(p.29)