グルファスト錠添付文書改訂

他のDM治療薬との併用制限解除。SU剤は作用機序重複のため併用禁止。
本剤の使用にあたっては,患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明すること。特に,インスリン製剤と併用する場合,低血糖のリスクが増加するおそれがある。併用時の低血糖のリスクを軽減するため,インスリン製剤の減量を検討すること。
本剤の適用においては,あらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮すること。
本剤を投与する際は,空腹時血糖が126mg/dL以上,又は食後血糖1又は2時間値が200mg/dL以上を示す場合に限る。
本剤とインスリン製剤又はGLP-1受容体作動薬との併用における有効性及び安全性は検討されていない。


食事療法に加えて,ビグアナイド系薬剤単独又はDPP-4阻害剤単独による薬物療法により十分な血糖コントロールが得られていない135例の2型糖尿病患者(ビグアナイド系薬剤併用群:68例(併用投与開始時のHbA1cJDS)平均値:7.11%),DPP-4阻害剤併用群:67例(併用投与開始時のHbA1cJDS)平均値:7.08%))を対象に,ビグアナイド系薬剤又はDPP-4阻害剤と本剤1回10mg,1日3回から経口投与を開始し,52週間併用投与した。投与28週及び投与52週のHbA1cJDS)の変化量は,ビグアナイド系薬剤併用群でそれぞれ-0.33%及び-0.28%,DPP-4阻害剤併用群でそれぞれ-0.46%及び-0.44%であり,いずれの併用群においても安定したHbA1cJDS)の改善が確認された。また,低血糖症状の発現頻度は,ビグアナイド系薬剤併用群及びDPP-4阻害剤併用群でそれぞれ2.9%及び3.0%であった。