アイスクリン強し
今年24冊目。
- 作者: 畠中恵
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/10/21
- メディア: 単行本
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その顛末を見て、長瀬が憮然とする。
「何か…納得がいかないな。サーベルよりもアイスクリンが強いのか」
明治中期版「しゃばけ*1」
西洋菓子店を営む真次郎と、元旗本の若様巡視長瀬が東京の町で起きる事件に巻き込まれて振り回され、解決していく連作短編×5。
明治中期という設定だが現代風の味付けになっていて、「しゃばけ」シリーズ同様に軽快なテンポで進んでいくのでとっても読みやすい。
惜しむらくは謎解きにあんまり菓子が絡んでこない話も一部あるところ。
それだけ目をつむれば、キレまくり暴走巡視園山さんとか強かさのある小泉親子とかナイスキャラが脇を固めてて楽しめる。
個人的には物語に起伏もスピード感もあるし、ちゃんとお菓子が主軸になっていた1話目の「チョコレイト甘し」が一番よかった。
*1: