薬局 3月号

薬関係13冊目。

薬局 2013年 03月号 [雑誌]

薬局 2013年 03月号 [雑誌]

特集:食物アレルギー
定義から実態、治療の選択肢なんかまで紹介されていたが、興味深い記述がいっぱいあってここ数年の薬局で一番面白かった。
アレルゲンの経皮感作を考えるとき、単純に暴露経路が問題なのではなくて、暴露部位の環境が重要である。即ち炎症が発生している等免疫学的に弱っているところへアレルゲンが暴露されるとTh2を誘導してアレルギー反応が起こりやすくなるという。
そうすると最近話題の経皮感作、アトピー素因との関係だけでなく、腸内環境をプロバイオティクスなどで整えるとアレルギー反応が抑制されるという報告も筋が通ってくる。
その他にも経口負荷試験プロトコルとか給食解除の目安とかアレルギー用ミルクの蛋白分解の程度と味の関係とか特定食品の除去による栄養不足とか、初めて目にすることがいっぱい。
「両親ともアトピー素因ありのたまおはきっと何らかのアレルギー持ちだね」と話している我々にとっては実にタイムリーな特集で、そういう意味でも参考になった。