この本がすごい2012 by 俺

去年に引き続き選んでみる。
選考対象は俺が今年読んだ本。*1

  • マンガ部門


1.ひらけ駒!

ひらけ駒!(7) (モーニング KC)

ひらけ駒!(7) (モーニング KC)

将棋モノです。
ハチワンダイバー月下の棋士のような濃くて暑い熱いマンガとは全く別モノで、道場に通う小学生の息子と、将棋初心者の母親のお話。
母親の方は息子の応援から始まって詰将棋や将棋教室でのお付き合いを通じて将棋の楽しさを表現しつつ女流将棋の世界を紹介。
息子の方は将棋教室での大会なんかを通してアマの昇段の話や研究会、奨励会への入会の話を紹介してます。
全く固い話はなく、ほんわかほんわかしてて、なんだか分からなくても将棋を指したくなるような作品。
ほんわかしてるのは3月のライオンも同様ですが、あちらはあくまでプロ棋士の話で、自分と将棋とのの接点は見出しにくいのですが、町の将棋教室なんかを舞台にしてる分だけこちらは自分もやってみようかと思わせてしまうのがすごいところ。
実際うちの妻ちゃんが将棋教えてほしいなんて言いだしました(*´ー`)
もっともオイラも駒の動かし方を知ってる程度で、教えるなんてことはできないんだけどさ。
ハチワンダイバー 27 (ヤングジャンプコミックス)月下の棋士(32) (ビッグコミックス)3月のライオン 8 (ヤングアニマルコミックス)


2.となりの関くん

関くんがただ授業中に遊んでるだけ。
ただその遊びのレベルがおかしいことになってる。
その遊びに惹きこまれてしまう横井さんのハラハラ感が絶妙で授業中にこっそり遊んでいる感じがよく描けていて、読んでるこちらまで息をひそめてしまう。
会議中に読んだりしちゃダメw


3.HUNTER×HUNTER

HUNTER X HUNTER32 (ジャンプコミックス)

HUNTER X HUNTER32 (ジャンプコミックス)

今年1巻から買いはじめ、結局最新32巻まで一気買い。
本誌ではたまにしか読めないので分かりにくかった話が、続けて読んでみるとほんとにすごい。
今アニメでやってるオークション編も、次のGI編も、そしてその次のキメラアント編も、いくつかの話が同時進行して絡みあい、収束していく様はお見事としか言いようがない。
特にキメラアント編で自分がネフェルピトーにあれほど強く魅かれてしまうとは思わなかった。王が人間性を獲得していく描写もすごい。この王に、この臣下が築く国なら見てみたい*2とまで思わされてしまうほど魅力的なキャラ達でした。


4.アゲイン!!

アゲイン!!(4) (KCデラックス 週刊少年マガジン)

アゲイン!!(4) (KCデラックス 週刊少年マガジン)

モテキ同様に無気力ネガティブなはずなのに、なぜか主人公から目が離せない。
その金ちゃんの奇抜な発想が面白かった合同応援編が終わって一ヤマ越えてしまったかなと思っていたら、ヒロ君がアゲインした辺りからまた怪しい魅力が爆発。
もっと人気が出てもいい作品だと思うんだけどなー。
モテキ(4.5) (イブニングKC)


5.SOUL EATER

ソウルイーター(21) (ガンガンコミックス)

ソウルイーター(21) (ガンガンコミックス)

悩みに悩んで絵柄枠でSOUL EATER。
クールで独特な世界観が素敵。
BDFFでも大久保先生がデザインしたヴァルキリーは絵師さん達を悩ませたようですよw
ブレイブリーデフォルト - 3DS


次点
暗殺教室 1 (ジャンプコミックス)魔法先生ネギま!(38)<完> (講談社コミックス)みつどもえ 12 (少年チャンピオン・コミックス)モンキーターン (12) (少年サンデーコミックス)ONE PIECE 68 (ジャンプコミックス)



  • 活字部門


1.下町ロケット

下町ロケット

下町ロケット

これは今年ダントツ面白かった。
読むと元気になる。やってやろうじゃないの!って思える。
…来年も頑張ろう。


2.ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ

こちらは下町とはうってかわって不思議なお話。
現実から離れて本の世界で癒される。
こういう話があるから読書は面白い。


3.ラブ・ケミストリー

ラブ・ケミストリー

ラブ・ケミストリー

薬学卒の研究者ならではのリアルな研究室描写とまったくそれには似つかわしくない超能力設定とのバランスが絶妙で、ある一つの異常を無理なく描くためにはそれ以外の描写を徹底してリアルに描かなくてはならないという基本に忠実。
勢いもあるので一気に読めちゃう。


4.折れた竜骨

折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)

折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)

魔術という超常現象に理詰めの推理で挑むサスペンス。
本の厚さと2段組の文字密度にひるまず読み始められれば、あとはギュギュッと引き込まれて苦もなく読めちゃう。


5.ケルベロスの肖像

ケルベロスの肖像

ケルベロスの肖像

田口先生のパレードのシーンが最高。
田口白鳥シリーズの最終章にこんなの持ってくるとはw
やられたよ(*´ー`)
同じく海堂さんシリーズでは世良先生活躍の極北ラプソディもgood
極北ラプソディ


次点
プリンセス・トヨトミ (文春文庫)シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)ログ・ホライズン (1) 異世界のはじまりばいばい、アースIII  爪先立ちて望みしは (角川文庫)覆面作家の夢の家 (角川文庫)

*1:http://d.hatena.ne.jp/nohmin/20120000

*2:住みたいとは全く思えないのがミソw