ジギタリス製剤添付文書改訂

相互作用として「本剤はP糖蛋白質の基質であるため、本剤の血中濃度はP糖蛋白質に影響を及ぼす薬剤により影響を受けると考えられる」との記載を追記。
併用注意に下記追記。
トルバプタン:P糖蛋白質を介した本剤の排泄の抑制により、血中濃度が上昇するとの報告がある。
アジスロマイシン:機序の詳細は不明であるが、P糖蛋白質を介した本剤の輸送が阻害されるとの報告がある。
サキナビル:P糖蛋白質を介した本剤の排泄の抑制により、血中濃度が上昇するとの報告がある。
テラプレビル:P糖蛋白質阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇するとの報告がある。
ミグリトール:併用により本剤の血中濃度の低下が認められたとの報告がある。


重大な副作用として非閉塞性腸間膜虚血を追記。
非閉塞性腸間膜虚血があらわれることがあり、腸管壊死に至った例も報告されているので、観察を十分に行い、激しい腹痛、血便等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。


過量投与への対処として以下追記。
カリウム血症には、炭酸水素ナトリウム、グルコースインスリン療法、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム等が用いられる。