イグザレルトWebカンファレンス

バイエルさんがWebで流してくれた講演を見てみた。
イグザレルトの宣伝なのに1時間の講演中30分過ぎるまでイグザレルト全く出てこなかった('ω`)
講演メモを箇条書き。

プラザキサ投与中は腎機能低下のフォローが必須。ただし、高齢女性で低体重という抗凝固薬のメインターゲット相ではeGFRでは腎機能を正しく評価できないためCLcrで評価すべき。
新規経口抗凝固薬の効果判定はAPTT(プラザキサ)、PT(イグザレルト)、Hbで行う。
ラクナ梗塞は再発しやすく、楽な梗塞ではない。
一度脳卒中を起こすと脳梗塞発症リスクは倍になる。CHADS2スコア0点でも治療を要する患者がいる。1点なら積極的に治療を要する。
心房細動があれば発作性だろうが持続性だろうが同様にハイリスク。
INR<1.6で脳梗塞が増え、INR>2.6では出血リスクが増える。また、INR<1.6では脳梗塞発生時の症状が重くなる。
リバーロキサバンはダビガトランよりも上流で凝固系を阻害する。
イグザレルト→WFで切り替えるときはINR>1.6になるまで両剤併用。INRが上がる前に切り替えるとWFの作用不足で脳梗塞リスクが一時的に上昇してしまう。
WF→イグザレルトで切り替えるときはINR<2.0になるまでWFを休薬してからイグザレルトを開始する。INRが下がる前に切り替えると作用重複で出血リスクが増大する。
新規経口抗凝固薬は血中濃度にピークとトラフが存在する。WFは効きっぱなし。
新規経口抗凝固薬は半減期が短いため数日飲み忘れると効果が消失して脳梗塞のハイリスクになる。アドヒアランス維持が大事。
プラザキサとイグザレルトは直接比較した試験がないため使い分けに関してはっきりとは言えない。ただ、イグザレルトはプラザキサより半減期が長く1×なのでアドヒアランス維持に有利。吸湿性がないのでイグザレルトはODP可能。腎排泄が30%であることより、腎機能障害のある患者にはプラザキサよりも使いやすい。
新規経口抗凝固薬には拮抗薬が存在しないが、緊急時はFFPで止血する。第9因子製剤でも止血できると考えられている。
経口投与が難しい場合、イグザレルトの粉砕投与も可能だと考えられるが、Tmaxが短くなるため無理にイグザレルトを使用せず、WFでコントロールした方が良いのではないか。