玉村警部補の災難 読了

今年24冊目。

玉村警部補の災難 (『このミス』大賞シリーズ)

玉村警部補の災難 (『このミス』大賞シリーズ)

「東京都二十三区内外殺人事件」とか「青空迷宮」とか海堂さんが「このミステリーがすごい」に短編を掲載してたのは知ってたんだけど、さすがに短編一本読むためだけに「このミス」を一冊買うのも気が引けていて、もう読めないのかと思っていたんだよね。
で、新作の玉ちゃんの災難を開いてみたら上記のタイトルが並んでるじゃないか!
あー、よかった。そして面白かった。
中身は上の二題とドラマ版「アリアドネ」の元ネタになっていると思われる「四兆七千億分の一の憂鬱」、法医学のみならず法歯学にもAiが出張ってくる「エナメルの証言」の4編。
いずれもミステリーとしては簡単に先が読めてしまうが、玉ちゃんと加納さんのコンビが田口・白鳥コンビに匹敵するノリとテンポで進めてくれるので作品としては面白い。
海堂さんは他にも色々短編のストックがあるみたいなので、それらもいつかまとめて書籍化してくれることを期待してます。