エビリファイ添付文書改訂

双極性障害における躁症状の改善を適応追加。
通常、成人にはアリピプラゾールとして12〜24mgを1日1回経口投与する。なお、開始用量は24mgとし、年齢、症状により適宜増減するが、1日量は30mgを超えないこと。
躁症状が改善した場合には、本剤の投与継続の要否について検討し、本剤を漫然と投与しないよう注意すること。


重要な基本的注意として下記追記。

本剤の投与により体重の変動(増加、減少)を来すことがあるので、本剤投与中は体重の推移を注意深く観察し、体重の変動が認められた場合には原因精査(合併症の影響の有無等)を実施し、必要に応じて適切な処置を行うこと。

重大な副作用として肝機能障害を追記。頻度不明。
その他の副作用として傾眠、流涎(以上、5%以上)、構音障害、下痢、疲労(以上、1〜5%未満)、射精障害、勃起不全、双極性障害、嗜眠、鎮静、舌麻痺、気力低下、激越(不安、焦燥、興奮)、眼球回転発作、眼球回旋、心電図異常(期外収縮、QT延長等)、胃腸炎、食欲亢進、口内炎、月経異常、頻尿、多尿、湿疹、紅斑、掻痒症、ざ瘡、皮膚炎、皮膚乾燥、皮膚剥脱、高尿酸血症高脂血症、しゃっくり、霧視、眼乾燥、視力障害、灼熱感、関節痛、筋痛、膿瘍、歯ぎしり、睡眠時驚愕、鼻出血、末梢性浮腫、挫傷、気分不良(以上、1%未満)、膵炎、注意力障害、肝炎、黄疸、血中ブドウ糖変動、嚥下性肺炎、低体温、疼痛(以上、頻度不明)を追記。


相互作用として下記追記。

双極性障害躁状態患者において、ラモトリギン(100〜400mg/日)とアリピプラゾール(10〜30mg/日)の14日間併用によるラモトリギンのCmax及びAUCの変化は10%以下であった。
健康成人において、ロラゼパム(2mg)とアリピプラゾール(15mg/日)の併用により、アリピプラゾールのCmax及びAUCの変化は5%未満であり、ロラゼパムのCmax及びAUCの変化は5%以下であった。