薬局 9月号
薬関係40冊目。
- 出版社/メーカー: 南山堂
- 発売日: 2011/09/01
- メディア: 雑誌
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生理学、疫学から疾病・薬物との関連性、女性や高齢者特有の問題、薬物・非薬物療法まで一冊まるっと睡眠障害。
難しいところは難しいけど、基本的なことについては間違わないように実践できていたことが確認できた。
ただ一つ、疫学のところで45〜49歳(7.05時間)を底として年齢が上がるほど睡眠時間が増える(85歳以上:9.47時間)っていうのはどうにも実感と合わない。
事実p.104で「1日の総睡眠時間は、老年期においては6時間程度に短縮する」とある。
ただp.104は「睡眠薬と転倒・骨折との関連性」の中の話であり、疫学の原稿中に「入眠障害・中途覚醒、早朝覚醒の3つの不眠症状のうち、いずれか1つ以上の症状を有していることを不眠症と定義し、その有病率は21.4%であった」とされていることから、老人全体では加齢とともに睡眠時間が延長する傾向があるが、不眠を有する人たちはその症状が悪化するという両極化しているのではないかとも取れる。
確かに「一日中ウトウトしている」という訴えも高齢者ではよく聞く話だし。