中国版新幹線の事故に関する言論統制問題

んでもってこちらはmixiニュースの毎日.jpより部分抜粋。

中国の温家宝首相は28日、浙江省温州市の高速鉄道事故現場で記者会見し、「設備の問題であれ、管理やメーカーの問題であれ、徹底的に追及する。背景に腐敗の問題があれば処罰し、決して手加減はしない」と述べ、断固たる責任追及の姿勢を強調した。中国共産党の最高指導部である政治局常務委員としては初めての現地入りで、政府の対応に国民の批判が高まっていることを考慮したものとみられる。
事故現場の高架下で記者会見した温首相は「国民は事故原因や(事故後の)対応に疑問を示している」と国民の不満が高まっていることを認めた上で「国民の声を聴き、責任ある説明をしなければならない」と述べ、原因の調査過程をすべて公開すると約束した。
乗客の救出より運転再開を優先したのではとの質問には「胡錦濤国家主席は人命救助を最優先するよう指示した。鉄道部門はこの点について国民に説明をしなければならない」と述べた。

この温家宝首相の現地入り以降、現地の報道姿勢が政府批判から政府支持に転換したそうだ。
デモを行っている遺族の人数も100人規模から約20人に一気に減少し、継続して参加している遺族も、政府批判から政府支持に180度意見が変わっている。
一方でデモ参加を取りやめたある遺族は自身のブログ上で、政府からの圧力がかかり自分やその親族の身の危険を感じたため活動から身を引くと記述している。
かの国がそういう国だということは今更な話ですが、やり口が○○にかぶってしまってこのニュースにも変な既視感が(´Д`;)
強権を振るう最高責任者ではなく、彼よりは温厚なイメージのある人物を現場に派遣して陰で恫喝し、言論統制を行おうとする。
まぁでもこれからの時代、そういう組織は変革を迫られるということもこのニュースから感じますがね。
これまでの中国であれば、北朝鮮の報道のようにこうしたドタバタ劇が漏れ伝わること自体なかったでしょうからね。


ちなみに私が所属する、あるいはしてきた組織には色々あるし、どの時期のどの組織のことであるということはここには一言も明記しておりませんので。
「また俺のことを批判してやがる」と思った人、きっと勘違いですけど正していただけるといいですね。