M城卒後講座3

nohmin2011-07-10

今回は当たりの先生達だった。


1コマ目は「救急医療と災害医療」
愛知医科大高度救急救命センターでドクターヘリに乗って飛びまわってる先生。
実際に腕を礫断した写真とか見せてもらいながら救急医療の実際を紹介。
「MISTとかSAMPLEとか横文字一杯並べられても俺ら分かんねーっすよ」
って救急隊員が言うからGUMBA*1を作ったとか軽いタッチでしゃべっていくんだけど「CTは死のトンネル」とか内容はきっちり救急。
ドクターヘリについてのお話も全国の出動キャンセル率や他施設収容率から見えてくる運用形態の違いだとか、ドクターヘリと防災ヘリの比較など盛りだくさん。
NHKの「情熱大陸」でTVに映った時には知り合いから「現場にはコードブルーのようなイケメンと美女ばかりでないことを世に知らしめた」とほめられているのかどうか分からない賛辞を受けたなんていう悲しいエピソードも(´Д`;)
最後の災害医療についてでは先日の東日本大震災にDMATの一員として駆け付けた事例を教えてもらい、薬剤師職にも力強いエールをもらった。


2コマ目は「小児におけるアレルギー・免疫疾患とその薬物療法
1コマ目の先生の講演が素晴らしすぎて2コマ目が若干退屈に思えてしまったけど、それでもこの先生もよく整理されていてとっても分かりやすい講義だった。
アレルギー分野では食物アレルギーから始まってアトピー、喘息について病態・ガイドライン、そして実際の治療までリアルなお話。こちらは1コマ目と違って明日からすぐ使える内容。
そのまま膠原病、免疫不全と話はだんだんマニアックに。
ちなみにこの先生、薬剤師と医師のダブルライセンスなんだとさ。


先月の2コマ目がゲンナリな内容だっただけに暇つぶしは十分持って行ったんだけど全く使わず。
素晴らしいご講演をありがとうございました。

*1:G=原因、U=訴え、M=メシ、B=病歴、A=アレルギー。救急現場で治療開始前に確認すべきことの頭文字をローマ字表記で並べたもの。ぐんば。