珈琲一杯の薬理学 読了
薬関係23冊目。
- 作者: 岡希太郎
- 出版社/メーカー: 医薬経済社
- 発売日: 2007/05/24
- メディア: 単行本
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あくまでも薬として捉えたコーヒーの歴史。
イスラム教徒の飲み物とされていたコーヒーを「こんなに美味しい飲み物を異教徒に独占させておくわけにはいかない」と、コーヒーに洗礼を与えた1600年ごろの教皇の逸話や、チップというのはTo Insure Promptnessの略で「俺のコーヒーを早く淹れて」というのが起源だという話など、なかなかに楽しめた。
後半部分はコーヒーに含まれる成分の薬理作用のお話。
コーヒーに含まれる各成分が焙煎時間によってどう増減し、それぞれがどんな病気に効果を示すか、参考文献を示しつつ紹介している。
NNTの解釈や医療経済における合成化合物医薬品との比較が若干乱暴な感を受けるが、参考程度にホーホーと読むのはよろしいかと。
筆者の言うとおり毎日一杯ずつコーヒーを飲んでもさしたる害はなさそうだし、それだけでなんらかの疾病予防になるのであれば、毎日一杯(あるいはそれ以上)のコーヒーをいただくのもよさそうだ。
まぁ元々コーヒー好きだしね。