白銀ジャック 読了

今年91冊目。

白銀ジャック (実業之日本社文庫)

白銀ジャック (実業之日本社文庫)

人質は、雪の上にいる者すべて―
ゲレンデのどこかに爆発物を埋めたという犯人からの身代金要求。
現金の受け渡しはゲレンデ内。
犯人は…この中にいる!


現場の正論だけでは上層部の決定に違和感を覚えても何もできない中間管理職の無力感がしっかり再現されている。
物語が後半に入ると、まるでスキーが斜面を滑走するようなスピード感にのって展開していく。
最後まで気持ちよく読めた…いや、最後のページの1行目までは。
たった20文字余計なことを書いてしまっただけで、映画ラストサムライを観たときと同種の残念感に包まれてしまった。
マジで余分な要素はいらないよ。こういうのを蛇足というんだなぁ。