日経DI11月号 読了

nohmin2010-11-20

今年85冊目。くさいの44冊目。
第1特集は「後発品の選び方2010」
オイラとしては第1条件が流通が安定していること。
その上で各メーカーの特徴が前面に出ていること。
持田やタカタであればユースフルジェネリックになるし、エルメッドエーザイであれば製剤技術、沢井であれば(比較的)豊富なDI情報、第一三共エスファであれば先発メーカーが製造、といったところか。
ジェネメーカーのMRさんは是非そういったところを前面に出して宣伝に来て欲しいところ。
薬価のことしか言わないMRはいらない。どうせ薬価は他社と横並びだからね。


「医師が処方を決めるまで」は珍しくマニアックに感じた=自分の知識が精神科方面ではキャッチアップできていない証拠だな。
カリフォルニアロケット燃料*1とか初めて聞いたよ。
ためになった。


連載第2回「副作用症状のメカニズム」の今月のテーマは動悸。
大きく分けると「不整脈によるもの」と「臓器障害に派生する酸素不足によるもの」、「交感神経刺激によるもの」に分かれる。
酸欠は呼吸器障害や貧血によって引き起こされ、この酸欠状態を補うために心臓は拍出量・心拍数を増やし、動悸として感じられることになる。
記事中ではもう一つ「低血糖」によっても動悸が起こるとされているが、低血糖による動悸は交感神経刺激。
その他の原因としては心因性のものも多く、リーゼなんかで対処されるケースはしょっちゅう遭遇する。
「調剤と情報」の「薬局店頭deトリアージ」と並んでためになる連載だと思う。是非長期連載にして欲しい。

*1:SNRI/NaSSA併用によりセロトニン系とノルアドレナリン系の活性が大きく増強され、さらにドパミン系も活性化されるといわれている。