マネジメント 読了

今年84冊目。

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

女子高生版ではなく。
印象に残った部分をざざっと抜き書き。

マネジメントとは、自らの組織の使命を果たし、働く人を活かし、社会に貢献する術である。
利益とは成果の判定基準であり、不確定性というリスクに対する保険である。より良い労働環境を生み出す原資である。社会的サービスと満足を生み出す原資である。
「我々の事業は何か」「我々の事業は何になるか」「我々の事業は何であるべきか」を考える。
事業の目標には「集中の目標」と「市場地位の目標」があり、それぞれに「経営資源(物的資源、人材、資金)の目標」「生産性の目標」「社会的責任の目標」がある。


働きがいとは責任のある仕事のことであり、責任の焦点は仕事に当てるべきである。
○ 成果=仕事からのアウトプット基準
× 技能・知識=仕事へのインプット基準
権限とは責任を負うことであり、責任を果たすためには正当な権限を要求する必要がある。これを怠ると「越権」と「無責任」を招く。
「社会的責任が自らの本来の機能を損なうとき」「要求が組織の能力を超えるとき」「責任が不当な権限を意味するとき」には抵抗を要する!


マネージャーの仕事は必要な情報とその流れ、立ち位置で規定され、才能ではなく真摯さが求められる。
1:目標設定 2:組織する 3:動機づけとコミュニケーション 4:評価測定 5:人材開発
マネジメント開発は成果を上げさせるためのものであり、強みを存分に発揮させるためのものである。人の考えではなく、自分のやり方によって存分に活動させるためのものである。
上は社長〜下は事務主任まで、明確な目標を必要とする。
目標には初めからチームとしての成果を汲みこんでおかねばならず、それらは常に組織全体の目標から引き出されなければならない。自らの属する組織の目標設定に参画するのも各個の責任である。


意見の対立がみられない時には決定は行わない。明らかに間違った結論に達している者がいても、それは何か自分とは違う現実を見、自分と違う問題に関心を持っているからに違いない。
行動することによって得られるものが、コストやリスクよりも大きいときに行動する。行動するかしないか、いずれかにする。二股をかけたり妥協したりしてはいけない。
1:決定の前提となった予測をはっきりさせる 2:決定の結果を体系的にフィードバックする 3:フィードバックの仕組みは実行前に作り上げる


管理手段は純客観的でも純中立的でもない。「いかに」管理するかではなく「何を」管理するかである。
管理手段は成果に焦点を合わせなければならない。
管理手段は測定不能な事象に対しても適用しなければならない。
管理手段は効率的であり、管理する意味があり、対象に適した管理手段で、最適な精度をもち、できる限りシンプルであり、行動に焦点をあてたものでなければならない。
測定できるものは過去のものでしかなく、測定と定量化に成功するほど数値に目が行く危険性が高まる。すなわちよく管理していると見えれば見えるほど、それだけ管理していない危険性もある。


目標達成のため、いかなる分野に卓越性が必要か。いかなる分野で成果が上がらないと致命的な損害を被るか。本当に重要な価値は何なのか。(活動分析)
活動の内容による分類→「成果活動」「支援活動」「家事活動」「トップ活動」(貢献分析)
影響の及ぶ期間、影響の及ぶ範囲、考慮すべき定性的要素の数、そして問題の出現頻度により問題の分析を行う。(決定分析)
活動間の関係は重要な意味をもつものだけに限る。(関係分析)