一億円もらったら 読了

今年37冊目。

一億円もらったら (新潮文庫)

一億円もらったら (新潮文庫)

「差し上げます」
と、田ノ倉は言った。
「−何を」
「一億円です。それを、八田百合さんのために使われようと、家を建てるのに使われようと、あなたの自由です。ただし、使いみちについて、正直に報告していただく。それだけが、あなたの義務です」

ある日突然一億円を与え、もらった人間がどんなドラマを織り成すかを観察して楽しむ大富豪。
それらのことが持つ意味は【解説】を読むとぞっとしてしまうのだが、物語そのものはとっても読みやすくてサクサク進む。
余計な就職修飾を削ぎ落したスッキリした文章で小気味よいテンポで進んで行くおかげだろう。
またそのうちリフレッシュしたい時に読むように赤川さんの本を一冊キープしておこうかな。