Pharmanext11月号読了

nohmin2009-12-10

今年59冊目、くさいの35冊目。
「疑義照会でセイフティマネジメント!」で14員環MLのflu治療効果について書かれた記述があり、興味深かったです。
これまでflu患者に処方されていたCAMやAZMは細菌性肺炎などの二次感染予防か、fluか風邪か区別がつかない状態だから風邪に対して処方されていたのだと思っていましたが、こういう効果もあったんですね。
いわく、IFN−γが過剰に産生されると免疫系を賦活してキサンチンオキシダーゼ(XO)からスーパーオキシドの産生やマクロファージや気道上皮からの一酸化窒素聖性が促進され、これらの活性酸素がお互いに反応し、より有害性の高い過酸化窒素の生成を促して組織障害を引き起こす。
CAMやEMのような14員環MLはIFN−γ生成抑制作用と同時にXO活性阻害作用を発揮することでこうした反応を抑制し、flu治療効果を発揮するとのこと。
また、CAMやEMによる粘膜保護作用によってflu virusの感染そのものを抑制、あるいは気道症状を改善することも期待されるとされる。
さらに、IL−12産生を増強することで宿主細胞内でのvirus増殖を抑える効果も報告されているのだとか。
MLってほんとに色々やってますねぇ。


巻頭特集の「能動的に挑む薬剤師たち」も大変興味深かった。
ほんとに熱い人は熱いね。
こういう人たちは周囲の環境にも恵まれているケースが多いが、熱い人がいるから周りも盛り上がるのか、恵まれた環境だからこそ熱い人が出てくるのかというのは鶏が先か卵が先か、みたいだな。