リフレックス勉強会
今日は噂の新規作用機序NaSSAことリフレックスのお勉強会。
- SSRIやSNRIといった現在主流の抗うつ薬の作用であるシナプス間隙におけるセロトニン(ノルアドレナリン)再取り込み阻害ではなく、セロトニン・ノルアドレナリンの分泌を直接促進するため効果発現が早く、3〜4日で効果を実感する患者もいるとのこと。
- プラセボに対して1〜2週で有意差をつけて症状を改善し、三環系最強といわれるアミトリプチンに対して非劣性が証明されている。
- CYPに影響を与えないため薬物相互作用の危険性が低い。(OATPに関しては不明)
- 5−HT2受容体をブロックすることにより不安感や睡眠障害、性機能障害のSEを減らす。
- 5−HT3受容体をブロックすることにより消化器障害のSEを減らす。
- H1受容体をブロックすることにより眠気のSEが生じるが、うつ病患者には不眠が多いため、vds投与により不眠改善が見込める。
- 服用1〜2日目にズドンと眠気のSEが出るが、2週目以降はむしろ服用前よりも日中の覚醒Lvを改善させるため、眠気のSEのために勝手な減量をしないよう説明しておく必要がある。
- リフレックス増量時には覚醒Lvがあがっているため、投与初日のような眠気は生じないといわれている。
- ODP・粉砕に関しては試験中とのこと。