告白 読了

今年20冊目。

告白

告白

本屋大賞受賞で最近巷で話題になってる本ですね。
オイラが買ったのは「このミス4位」って煽りの時点ですが「一気に読ませる筆力」とか「救いようのない結末」などと帯に書かれており、ちょいと気になって立ち読みをしてから買ったわけですよ。
1章から6章までそれぞれ登場人物の一人の独白。
おかげで淡々と話が進行していきます。
Amazonなんかで書評を読んでいると大人面した人たちが「配慮が足りない」だの「文学が分かってない」だの「全く感情移入できない」だの偉そうに評してますが、オイラはすごくよく書けていると思う。
何がよく書けてるかって、中2病。
世の中がほんの少しだけ分かったような気になって不平不満だけはいっちょ前のあの青臭さがこれでもかというくらい炸裂してる。
登場してくる大人たちにもそういう部分が大なり小なり残っているところまで嫌にリアルなのが読後感の悪さを一層引き立ててるんだろうか。
結局リアルなものほど不快だということは、現実ほど残酷なものはないということなんでしょうね…