重質酸化マグネシウム「ホエイ」添付文書改訂*2

マスゴミさんがあおった高Mg血症の件の他に併用注意があれこれ追記。
リセドロン酸ナトリウム、ミコフェノール酸モフェチル、デラビルジン、ザルシタビン、ペニシラミン、アジスロマイシン、セレコキシブ、ロスバスタチン、ラベプラゾール、ガバペンチン→いずれも相手方薬剤の血中濃度減少、薬効低下の恐れがあるため。
フェキソフェナジン→マグネシウムの吸着作用または消化管内・体液のpH上昇により薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、服用間隔をあけるなど注意すること。
ポリカルボフィルカルシウム→ポリカルボフィルカルシウムは酸性条件下でカルシウムが脱離して薬効を発揮するが、本剤の胃内pH上昇作用によりカルシウムの脱離が抑制される。
ミソプロストロール→ミソプロストールは小腸の蠕動運動を亢進させ、小腸からの水・Naの吸収を阻害し、下痢を生じさせる。本剤には緩下作用があるので、両者の併用で下痢が発現しやすくなる。
なお、高Mg血症については以下の通り。

悪心・嘔吐、口渇、血圧低下、徐脈、皮膚潮紅、筋力低下、傾眠等の症状の発現に注意するとともに、血清マグネシウム濃度の測定を行うなど十分な観察を行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと

  • 処置:大量服用後の間もない場合には、催吐並びに胃洗浄を行う。中毒症状があらわれた場合には、心電図並びに血清マグネシウム濃度の測定等により患者の状態を十分に観察し、症状に応じて適切な処置を行うこと(治療にはグルコン酸カルシウム静注が有効であるとの報告がある)。

なお、マグネシウムを除去するために血液透析が有効である。