学会報告7 P5−3:生涯教育プログラムの構築 病院6ヶ月研修の試み

薬剤師一名を病院へ6ヶ月研修に出すことで臨床業務経験者を育成し、研修者が習得した知識を新人及び中堅薬剤師にフィードバックすることで更なる薬剤師のレベルアップを狙うとのこと。
対象は5年目程度までの(=柔軟な対応力がある)ある程度のレベルにあり、研修意欲があって研修内容を会社に還元できそうな薬剤師、とのこと。
同病院で研修を行っている大学院生に準じた研修プログラムを採用し、研修期間中は本社に対して毎週メールで進捗状況を報告、2カ月ごとに研修報告会を開催し、最終的にはインスリン自己注またはリウマチにおける生物学的製剤処方実態調査のいずれかのテーマを選んで学会発表し、専門薬剤師の認定取得も目指すとのこと。
研修終了後は学術担当者として育成するとともに、クリティカルパスの共有による薬薬連携強化や、病院薬剤師と薬局薬剤師の相互の弱点をお互いに補完できるような関係の構築を目指す、とのことです。
僕自身、以前より「病院を経験してから薬局薬剤師になればよかった」という考えがありますし、やはり病院内での治療の流れを知って薬局業務を行うのと、知らないで行うのでは差が出てくるように思います。
当社の現在の人的資源の状況から考えてすぐにとりかかることは難しいとは思いますが、やはりいずれは制度化してほしい取り組みだと思います。