カロナール添付文書改訂*12

小児用量設定。
アンヒバと同様。


慎重投与に絶食・低栄養状態・摂食障害等によるグルタチオン欠乏、脱水症状のある患者を追加。
肝障害のSEが現れやすくなるため。


重要な基本的注意として

アセトアミノフェンの高用量投与により副作用として腹痛・下痢がみられることがある。本剤においても同様の副作用があらわれるおそれがあり,上気道炎等に伴う消化器症状と区別できないおそれがあるので,観察を十分行い慎重に投与すること。

との一文を追記。


併用注意もいくつか追加。
カルバマゼピンフェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、リファンピシン、イソニアジド
→これらの薬剤の代謝酵素誘導作用により,アセトアミノフェンから肝毒性を持つN -アセチル-p -ベンゾキノンイミンへの代謝が促進されるため。
抗生物質、抗菌剤
→過度の体温下降を起こす頻度が高くなることから,併用する場合には観察を十分に行い,慎重に投与すること。


重大な副作用として顆粒球減少を追記。頻度不明。


アセトアミノフェン過量投与時の解毒 (肝障害の軽減等) には,アセチルシステインの投与を考慮することとの一文を追記。


薬物動態を追記。


薬効薬理として次の一文を追記。

アセトアミノフェンは,平熱時にはほとんど体温に影響を及ぼさず,発熱時には投与3時間後あたりで,最大効果を発現する。その鎮痛作用はアスピリンと同じく緩和な痛みにかぎられている。抗炎症作用はほとんどない。

飲んだ感覚としては1時間くらいで効いてきて、効果は5〜6時間持続ってとこだな。


さらに安定性試験の結果も追記。

最終包装製品を用いた長期保存 (室温・3年) の結果,外観及び含有量等は規格範囲内であり,カロナール錠200は通常の市場流通下において安定であることが確認された。
最終包装製品を用いた加速試験 (40℃・相対湿度75%・6ヶ月) の結果,カロナール錠300 は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。