プラビックス錠添付文書改訂*18

経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞)が適応追加に。
パナルジンと揃った形に。
冠動脈造影により、保存的治療あるいは冠動脈バイパス術が選択され、PCIを適用しない場合には、以後の投与は控えること。
この場合、通常、成人には、投与開始日にクロピドグレルとして300mgを1日1回経口投与し、その後、維持量として1日1回75mgを経口投与する。*1また、アスピリン(81〜100mg/日)と併用すること。


重大な副作用として腹部血腫(0.1%未満)を追記。
その他の副作用として以下を追記。
0.1〜5%未満:貧血、穿刺部位出血、食欲不振、眼充血、発熱、異常感(浮遊感、気分不良)
0.1%未満:術中出血、処置後出血、カテーテル留置部位血腫、口唇出血、陰茎出血、尿道出血、好酸球減少、口渇、腸管虚血、消化不良、Na下降、K下降、血中尿酸上昇脱毛、皮膚乾燥、結膜炎、味覚異常、意識障害、筋骨格硬直(肩こり、手指硬直)、気分変動、徐脈、動悸、腎機能障害、尿路障害、気管支肺炎、腰痛、多発性関節炎、肩痛、腱鞘炎、注射部位腫脹、CRP上昇

*1:健康成人10例を対象に、クロピドグレルのローディングドーズ(初回投与300mg、翌日以降は75mg を1日1回5日間反復経口投与)と非ローディングドーズ(75mgを1日1回6日間反復経口投与)の用法・用量でのクロスオーバー法による投与を行い、血小板凝集抑制作用について検討した。その結果、ローディングドーズ群は、非ローディングドーズ群に比べ、初回投与後2時間から血小板凝集抑制作用(血小板活性化の抑制)を示した。300mgのローディングドーズにより、投与初日の血小板凝集抑制率は約30〜40%を示し、薬力学/薬理作用的に定常状態と考えられる血小板凝集抑制率のレベルに投与初日より達していたが、ローディングドーズをしない場合では投与初日の血小板凝集抑制率は約15%であった。