薬剤師の存在に疑問を呈する論文2つ*10

オイラがいつもポケ〜ッと勉強させていただいている「内科開業医のお勉強日記」さんにそんなエントリーがありました。
いわく、

  • 老人へのアドバイスへの役割について検討し、助言、情報提供、教育がなされているのの関わらず、抵抗され、拒否されている実態の報告
  • RCTトライアルで、地域薬剤師の薬物レビューや助言が心不全患者の入院や生存率に影響を与えているかを評価したが6ヶ月時点で入院、QOL、死亡率に有意な差がなかった。

との2編。
牧瀬先生は「方法論に限界があるとしても薬剤師にきびしい内容」とされていますが、確かに方法論は疑問であるものの、特に一遍目は思い当たる節があります。
「先生と話してきたから説明はいい」
「いいから早く薬だけちょうだい」
などというのは典型的な一例といえるでしょう。
また2編目に関してもエンドポイントが適当かどうかということはありますが、我々が関わることでQOLが上昇したりする例が少ないながらも確実に存在するわけで、そういったものを少しずつでも、確実に積み上げていくしかないのでしょうね。